こんにちは。商いの価値を再定義し伝える専門家、三浦事ム所の三浦路夫です。
「扱っているのはメーカーの商品だから、自社ならではの違いを出しにくい」。卸売業でブランドを考えるとき、向き合いたい問いです。
商品が同じなら、価格や納期が比較されるのは自然です。しかし、お客様がその会社と取引を続ける理由まで、商品だけで説明できるでしょうか。
必要なものを見越して用意してくれる。現場の事情を理解して、複数のメーカーから提案してくれる。供給が難しいときも、代わりの方法を考えてくれる。取引の中には、商品を仲介するだけでは捉えきれない価値があります。
「担当者が頼られる理由」を、会社の価値へ
まず掘り下げたいのは、お客様が自社の担当者を頼った場面です。何を相談され、どんな判断をし、その結果、相手の仕事がどう進んだのか。そこに、卸会社として果たしている役割が表れます。
例えば、価格の安い商品を求められても、使用条件から交換頻度まで考えて提案する。その背景には、「目先の購入額より、使い続けるうえでの利益を守りたい」という意思があるかもしれません。
それが顧客にも評価され、会社として育てたい姿勢なら、ブランドの核を考える材料になります。
ただし、優秀な担当者だけが実践していても、会社全体の約束にはできません。経営者と社員で判断の背景を共有し、商品知識の育成や仕入れ先の選定にも反映させます。何でも引き受けるのではなく、特に力を発揮できる顧客や領域を定めることも必要です。
卸会社のブランドは、扱う商品の数だけでなく、それらを通じて顧客の事業をどう支えるかに宿ります。
メーカーの価値を届ける仕事の中に、自社が加えている価値を見つける。そこから、選ばれる理由を明確にしていきます。
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